同じ小山門下の人

 不折君と為山氏は同じ小山門下の人で互に相識る仲なるが、いづれも一家の見識を具《そな》へ立派なる腕を持ちたる事とて、自《おのずか》ら競争者の地位にあるが如く思はる。よし当人は競争するつもりに非《あらざ》るも傍にある余ら常に両者を比較して評する傾向あり。しかも二人の画も性質も挙動も容貌も一々正反対を示...

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各自専門の学芸技術

 各自専門の学芸技術に熱心なる人は少くもあらねど不折君の画におけるほど熱心なるは少かるべし。いつ逢ふてもいつまで語つてもいやしくも人に逢ひてこれと語らば終始画談をなして倦《う》まず、筆あらば直に筆を取つて戯画を画きあるいは説明のために種々の画をかく。時を嫌はず処を択ばず宴会の席にても衆人の中にても人...

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余が知るより前の不折君

 余が知るより前の不折君は不忍池畔に一間の部屋を借りそこにて自炊しながら勉強したりといふ。その間の困窮はたとふるにものなく一粒の米、一銭の貯《たくわえ》だになくて食はず飲まずに一日を送りしことも一、二度はありきとぞ。その他は推して知るべし。『小日本』と関係深くなりて後君は淡路町《あわじちょう》に下宿...

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