植木屋二人来て

 植木屋二人来て病室の前に高き棚を作る。日おさへの役は糸瓜《へちま》殿夕顔殿に頼むつもり。 碧梧桐《へきごとう》来て謡曲二番|謡《うた》ひ去る。曰《いは》く清経《きよつね》曰く蟻通《ありどおし》。[#地から2字上げ](六月十二日)

 日本の牛は改良せねばならぬといふから日本牛の乳は悪いかといふと...

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熱高く身苦し

 熱高く身苦し。初めは呻吟《しんぎん》、中頃は叫喚《きょうかん》、終りは吟声《ぎんせい》となり放歌となり都々逸《どどいつ》端唄《はうた》謡曲|仮声《こわいろ》片々《へんぺん》寸々《すんずん》又継又続|倏忽《しゅっこつ》変化|自《みずか》ら測る能はず。一夜例の如く発熱詩の如く偈《げ》の如き囈語《げいご...

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『心の花』

『心の花』に大塚氏の日本服の美術的価値といふ演説筆記がある。この中に西洋の婦人服と日本の婦人服とを比較して最後の断案が[#ここから2字下げ]始終動いて居る優美の挙動やまた動くにつれて現はれて来る変化無限の姿を見せるといふ点で日本服はドウしても西洋服に勝《まさ》つて居ります[#ここで字下げ終わり...

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